毎日の暮らしの中で、「税金は何に使われているのだろう」と感じることがあります。税の名前は多く、仕組みも難しく見えますが、大きく分けると理解しやすくなります。
※税や財政をめぐっては、「税は財源ではない」という考え方や議論もあります。今回はその是非には踏み込まず、現在の地方財政制度と新潟市の令和8年度当初予算に基づき、地方税の種類と予算上の使われ方を分かりやすく整理します。
【まず知りたい「地方税」とは】
地方税は、都道府県や市町村に納める税です。新潟市で暮らす私たちに身近なのは、新潟県に納める「県税」と、新潟市に納める「市税」です。

代表的な市税
- 市民税:市内に住む人や、市内の会社などが納める
- 固定資産税:土地、家屋、事業用の機械などを持つ人や会社が納める
- 軽自動車税:軽自動車やバイクなどを持つ人が納める
- 都市計画税:市街化区域内の土地や家屋を持つ人が納める
- その他:事業所税、市たばこ税、鉱産税、入湯税など
「普通税」は使い道をあらかじめ特定しない税、「目的税」は使い道が決められている税です。たとえば都市計画税は、都市計画事業などに使う目的税です。
【新潟市の予算は、市税だけではない】
新潟市の令和8年度一般会計当初予算は4,425億円です。このうち市税は1,449億円で、全体の33%です。

市の主な収入
- 市税:市民や事業者などが新潟市に納める税
- 地方税交付金:国や県を通して市へ配分されるお金
- 国庫・県支出金:決められた事業のために国や県から入るお金
- 市債:施設整備などのために市が借りるお金
- 諸収入など:貸付金の返済金や、そのほかの収入
市の仕事は、これらを組み合わせて行われています。
市債は、道路や学校など長く使う施設の費用を、将来の世代にも分担してもらう面がある一方、返済も必要です。金額だけで良し悪しを決めず、「何に使い、将来どのくらい返すのか」を見ることが大切です。
【市税の中心は、市民税と固定資産税】
市税1,449億円のうち、市民税は723億円、固定資産税は515億円です。この2つで市税収入の86%を占めます。

市民税は、個人や法人の所得などに応じて納めます。固定資産税は、土地、家屋、事業用の機械などの資産を持つ人や会社が納めます。
【どんな仕事に使われるのか】
新潟市は、市民1人あたりの市税を19万1,830円として、予算上の使い道を示しています。最も大きいのは福祉に関わる民生費で4万6,568円、次いで公債費3万6,706円、教育費3万5,561円です。
この割合を市税収入1,449億円に当てはめた目安
- 福祉:約351.8億円
(高齢者・障がい者支援、保育、生活保護など)
- 公債費:約277.3億円
(市が過去に借りたお金の元金・利子の返済)
- 教育:約268.6億円
(学校の運営・修繕、給食、生涯学習など)
- 総務:約198.8億円
(市役所の運営、戸籍・住民票、選挙、統計など)
- 土木:約136.3億円
(道路・橋の整備や補修、除雪、公園、市営住宅など)
- 衛生:約120.8億円
(健診、予防接種、ごみ処理、環境対策など)
- 消防:約56.5億円
(消火、救急、救助、消防車両・施設、消防団など)
- 商工:約15.2億円
(中小企業、雇用、商店街、観光振興など)
- 農林水産:約15.8億円
(農業・林業・水産業の振興、担い手支援など)
- その他:約8.0億円
(議会運営など、上の分類に含まれない仕事)

ここには大切な注意点があります。この表は、歳出予算に占める一般財源の割合で市税を配分した「分かりやすい目安」です。市民税の何円が福祉、固定資産税の何円が教育、という一対一の対応を示すものではありません。
【数字の向こうにある、具体的な仕事】
- 福祉:高齢者・障がい者の支援、保育・子育て、生活支援
- 教育:学校の運営・修繕、給食、こどもの居場所、地域クラブ
- 道路・まち:道路の補修、除雪、公園・橋・まちの整備
- 健康・ごみ:健診、予防接種、ごみの収集・処理、環境対策
- 消防:消火、救急、救助、消防車両・施設、消防団

これらは代表例です。一つの事業には、市税だけでなく、国・県からのお金や使用料などが組み合わされることがあります。大切なのは、「どの分野にいくら」だけでなく、「具体的に何を行い、暮らしがどう良くなったか」まで確認することです。
【税を見るときの3つのポイント】
1. いくら集めるか
2. 何に使うか
3. その結果、暮らしがどう良くなったか
予算は「これからどう使うか」という計画です。使い終えた結果は「決算」で確かめます。税額だけでなく、子育て、福祉、教育、道路、ごみ処理、防災などのサービスが、どのような成果につながったかまで見ることが重要です。
【まとめ】
地方税は、地域の暮らしを支える大切な仕組みです。しかし、新潟市の仕事は市税だけで動いているわけではありません。令和8年度予算では、市税は一般会計の33%。ほかの収入と組み合わせて、福祉、教育、道路、衛生、消防などに使われます。
「負担が多い・少ない」だけでなく、「必要な人に届いているか」「将来にも続けられるか」「成果が見えるか」。この3つの視点で、予算と決算を市民に分かりやすく示していくことが、納得できる市政につながります。
【出典・関連資料】
- 新潟市「令和8年度 市税のしおり」
- 新潟市「令和8年度予算編成について」
- 新潟市「税金」
- 新潟県「県税の種類」
(数値は新潟市の令和8年度当初予算。億円未満の端数処理により、合計が一致しない場合があります。)
※税や財政をめぐっては、「税は財源ではない」という考え方や議論もあります。今回はその是非には踏み込まず、現在の地方財政制度と新潟市の令和8年度当初予算に基づき、地方税の種類と予算上の使われ方を分かりやすく整理します。
【まず知りたい「地方税」とは】
地方税は、都道府県や市町村に納める税です。新潟市で暮らす私たちに身近なのは、新潟県に納める「県税」と、新潟市に納める「市税」です。

代表的な市税
- 市民税:市内に住む人や、市内の会社などが納める
- 固定資産税:土地、家屋、事業用の機械などを持つ人や会社が納める
- 軽自動車税:軽自動車やバイクなどを持つ人が納める
- 都市計画税:市街化区域内の土地や家屋を持つ人が納める
- その他:事業所税、市たばこ税、鉱産税、入湯税など
「普通税」は使い道をあらかじめ特定しない税、「目的税」は使い道が決められている税です。たとえば都市計画税は、都市計画事業などに使う目的税です。
【新潟市の予算は、市税だけではない】
新潟市の令和8年度一般会計当初予算は4,425億円です。このうち市税は1,449億円で、全体の33%です。

市の主な収入
- 市税:市民や事業者などが新潟市に納める税
- 地方税交付金:国や県を通して市へ配分されるお金
- 国庫・県支出金:決められた事業のために国や県から入るお金
- 市債:施設整備などのために市が借りるお金
- 諸収入など:貸付金の返済金や、そのほかの収入
市の仕事は、これらを組み合わせて行われています。
市債は、道路や学校など長く使う施設の費用を、将来の世代にも分担してもらう面がある一方、返済も必要です。金額だけで良し悪しを決めず、「何に使い、将来どのくらい返すのか」を見ることが大切です。
【市税の中心は、市民税と固定資産税】
市税1,449億円のうち、市民税は723億円、固定資産税は515億円です。この2つで市税収入の86%を占めます。

市民税は、個人や法人の所得などに応じて納めます。固定資産税は、土地、家屋、事業用の機械などの資産を持つ人や会社が納めます。
【どんな仕事に使われるのか】
新潟市は、市民1人あたりの市税を19万1,830円として、予算上の使い道を示しています。最も大きいのは福祉に関わる民生費で4万6,568円、次いで公債費3万6,706円、教育費3万5,561円です。
この割合を市税収入1,449億円に当てはめた目安
- 福祉:約351.8億円
(高齢者・障がい者支援、保育、生活保護など)
- 公債費:約277.3億円
(市が過去に借りたお金の元金・利子の返済)
- 教育:約268.6億円
(学校の運営・修繕、給食、生涯学習など)
- 総務:約198.8億円
(市役所の運営、戸籍・住民票、選挙、統計など)
- 土木:約136.3億円
(道路・橋の整備や補修、除雪、公園、市営住宅など)
- 衛生:約120.8億円
(健診、予防接種、ごみ処理、環境対策など)
- 消防:約56.5億円
(消火、救急、救助、消防車両・施設、消防団など)
- 商工:約15.2億円
(中小企業、雇用、商店街、観光振興など)
- 農林水産:約15.8億円
(農業・林業・水産業の振興、担い手支援など)
- その他:約8.0億円
(議会運営など、上の分類に含まれない仕事)

ここには大切な注意点があります。この表は、歳出予算に占める一般財源の割合で市税を配分した「分かりやすい目安」です。市民税の何円が福祉、固定資産税の何円が教育、という一対一の対応を示すものではありません。
【数字の向こうにある、具体的な仕事】
- 福祉:高齢者・障がい者の支援、保育・子育て、生活支援
- 教育:学校の運営・修繕、給食、こどもの居場所、地域クラブ
- 道路・まち:道路の補修、除雪、公園・橋・まちの整備
- 健康・ごみ:健診、予防接種、ごみの収集・処理、環境対策
- 消防:消火、救急、救助、消防車両・施設、消防団

これらは代表例です。一つの事業には、市税だけでなく、国・県からのお金や使用料などが組み合わされることがあります。大切なのは、「どの分野にいくら」だけでなく、「具体的に何を行い、暮らしがどう良くなったか」まで確認することです。
【税を見るときの3つのポイント】
1. いくら集めるか
2. 何に使うか
3. その結果、暮らしがどう良くなったか
予算は「これからどう使うか」という計画です。使い終えた結果は「決算」で確かめます。税額だけでなく、子育て、福祉、教育、道路、ごみ処理、防災などのサービスが、どのような成果につながったかまで見ることが重要です。
【まとめ】
地方税は、地域の暮らしを支える大切な仕組みです。しかし、新潟市の仕事は市税だけで動いているわけではありません。令和8年度予算では、市税は一般会計の33%。ほかの収入と組み合わせて、福祉、教育、道路、衛生、消防などに使われます。
「負担が多い・少ない」だけでなく、「必要な人に届いているか」「将来にも続けられるか」「成果が見えるか」。この3つの視点で、予算と決算を市民に分かりやすく示していくことが、納得できる市政につながります。
【出典・関連資料】
- 新潟市「令和8年度 市税のしおり」
- 新潟市「令和8年度予算編成について」
- 新潟市「税金」
- 新潟県「県税の種類」
(数値は新潟市の令和8年度当初予算。億円未満の端数処理により、合計が一致しない場合があります。)